お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

言葉遣いの大切さを痛感 (To Feel Keenly the Importance of Language)(1)

 もう十年余り前になりますが、母が老健施設に入っていた頃のことです。ある夏の日に、その施設の近くからでも見られる花火大会がありました。私は施設の許可を得て母を連れ出し、よく見える場所へと手を引いて歩いていきました。母と出かけるなんて久しぶりだったので心が弾み、今でもあの時のウキウキ感がよみがえってきます。          

 大通りの沿道には見物人が集まり、次第にその数も増えていきました。母と私は、その人たちの後ろに着いて花火を見ていました。その時、突然背後から「邪魔や!」と怒鳴る声がしたのです。振り向くと男の人が立っていました。気がつけば二人は知らぬ間に歩道沿いに立ち並ぶ、ある一軒の家の敷地に入り込んでいたのでした。男性はその家の人だったのです。男性から見れば腹立たしかったに違いありません。二人は男性に謝り、すぐその場を離れました。                                      

 正直、先ほどまでのルンルン気分が吹き飛んでしまいました。母にすまない気持ちでいっぱいでした。その時まで、またそれ以後もあのように怒鳴られたことは一度もありませんが、実際に怒鳴られてみて初めて、人はどう感じるのか、分かる気がします。        

 私は、「“邪魔者”と、私という存在が全否定された」かのように、一瞬、頭の中が真っ白になるほどショックでした。ですから、「あの時以来“邪魔!”という言葉は他人には絶対に使うまいと決めています(Since then I have determined that I will never say the words “You are a hindrance,” to other people.)。」

 もしあの時、あのような体験をしなかったら、私は今でもあれほどショックを受けるとは思わないと思うのです。言葉って大切だなぁって、つくづく思います。         

 

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