お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

六体の仏 ( The Six-Buddha ) 

 先日、フランスのノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生しました。「ノートルダム」はフランス語で「我々の貴婦人」を意味し、大聖堂は聖母マリアに捧げられたものだそうです。聖母マリアイエス・キリストの母ですから、祭壇などにマリア像などがあったとすれば、焼けたりしなかったのだろうかと、宗教に関したことでもあるのでちょっと気になりました。ところが報道によりますと、大切な収蔵品は火が回る前に近くのパリ市役所などに移されてほぼ無事だったといいます。フランス人の多く,またキリスト教徒はホット一安心したことでしょう。                                 

 さて、この火事からすぐに思い出されたのが、『蓮如上人御一代記聞書』にある話です。「法敬坊が蓮如上人に、『上人のお書きになった六字のお名号(みょうごう)が、火事にあって焼けたとき、六体の仏になりました。まことに不思議なことでございます』と申しあげました。すると上人は『それは不思議なことでもない。六字の名号はもともと仏なのだから、その仏が仏になられたからといって不思議なことではない』」と言われたのです。   

 更に感動したことは、続けて上人が言われた言葉です。「それよりも、罪深い凡夫が、弥陀におまかせする信心ただ一つで仏になるということこそ、本当に不思議なことではないか ( It would be truly more mysterious for sinful sentient beings to become a Buddha with only shinjin realized by leaving themselves to Amida Buddha. ) 」。        

 全く上人の言われる通りです。阿弥陀仏のお働きは不思議、不思議というよりほかはありません。本当に有り難いことです。