大音が響きわたる ( A Great Voice Is Ringing Out )
最近のニュースによれば、アマゾンに生息する、ハトほどの大きさのスズドリという鳥が、世界で最も鳴き声が大きい鳥に認定されたそうです。その声の大きさは113デシベル(dB)といわれ、人の耳をつんざくほどの音だとか。
このニュースから連想されたのは、「正覚大音(しょうがくだいおん)) 響流十方(こうるじっぽう)」(阿弥陀如来のさとりの大音は十方に響き渡る)『無量寿経(上巻)』という言葉です。音量のすごさを感じます。
ところで、大峯顯師は自著『浄土の哲学(上巻)』(pp. 269 ~279)で、次のようなことを書いておられます。まず、名号「南無阿弥陀仏」は、如来が作られた言葉であり、断じて人間が作った言葉ではないこと。ですから、名号は自分の力で発せられるものではなく、如来が発せられた「南無阿弥陀仏」が自分に当たって口から出たもの、つまり「こだま」であること。これは、妙好人の浅原才市さんが「名号わたしに当たって南無阿弥陀仏」と言っていることからも明らかであること、等です。
このような事から思うに、「南無阿弥陀仏」という如来の発せられる念仏は、それを称えるすべての人が結果として反復した(させられた)念仏だと言えます。ここで注目したいのは、如来からの豊かな声量はいかばかりでしょう。「私たちには聞こえないだけで、聞こえるとしたら(心地よい)大音だろうと推測します。( I think we cannot only hear the voice, so if we could hear it , I guess it would be a comfortable great voice. )」
関連記事です。今回書き足りなかった事を書いています。下記リンクを御笑覧下さい。
https://miko415.hatenablog.com/archive/2015/11/15 (正覚の大音)