お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

巡り合わせが気持ちをつくる ( Luck Makes Our Feelings )

   心は万境(まんきょう)に随(したが)って転ず景徳伝燈録

 悲しいことがあると、心は悲しみで満たされます。だからといって、心の本質は悲しみではありません。一方、喜びを感じると、心は喜びで一杯になります。しかし、これも本質ではありません。

 喜びも悲しみも、万境によって心が姿を変えただけ。つまり、私たちの気持ちとは、縁によって変化していくものです。そんな心のありようを、この言葉は意味しています、

 喜びの時間が続かないのと同じように、悲しみや苦しみも長くは続きません。それまでの間、自分で抱えきれない悩みは仏さまにお預けして、自分は自分にできることをする。悩みで心が一杯になってしまったときには、まずそう考えてみましょう。やがて時がめぐれば、悲しみは思い出に変わっています。

 自分の心も、相手の心も、時の巡り合わせによって変わっていきます。それを知っておくことが、苦悩と付き合っていくヒントになります。

         【 『老いを生きる 仏教の言葉100』 】

 

 上記の内容からは、「縁」が私たちの生き方に大きく関わっていることがわかります。その「縁」について、『注釈版 浄土真宗聖典』[因果] (P.1447)の意味の中で詳しく書かれていますので参照します。

 「因果:物事が起る原因となるものを因といい、それによって引き起された結果を果という。ただし、仏教では、物事が起る原因には、果を生じさせる直接原因である因と、因を助成する間接原因である縁があるとし、因果という時の因は、因と縁とを含めているのである。この因(因縁)と果とを合わせて因果という。因縁果(いんねんか)の略称

 最終段落「自分の心も…………………………ヒントになります」の言葉は、苦悩との付き合い方の良きアドバイスになりました。

  心は万境に随って転ず ( Mind changes according to various circumstances. )