真のいのち ( True Life )
真のいのちは波及する (金子大榮)
最近は家族葬と称して、自分たちの都合で、葬儀を簡略化している傾向にあります。もちろん派手にする必要はありませんが、本当に亡き人のいのち、願いを受け継いだ葬儀になっているか疑問です。
略
かつて元検事総長の伊藤栄樹氏が『人は死ねばゴミになる』という本を出されました。氏は仏教徒の家に生まれた方です。わたしは、人間のいのちは生きても死んでもゴミではないと思います。人間の生きる喜びは、人間関係の中に生きることにあります。そんな中、金子大榮先生は、いのちは肉体的なもののみでなく、願いであるといわれるのです。信のいのちは、人々に生きる力を呼び覚ますものであり、その願いは、周りの人々に及んでいくということです。決して自分だけのものではないのです。
金子大榮氏のいわれるように、真のいのちは、人々に生きる力を与え、波及するものです。
中村氏同様、私も人間のいのちは生きても死んでもゴミではないと思います。
仏教信者の立場からしますと、どうして「人は死ねばゴミになる」のでしょうね。
と言いますのは、たとえ仏教信者でなくても、(すべての)人の命ほど尊いものはないからです。( The reason is because even if people are not believers in Buddhism, nothing is more precious than human life. )