お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

豊かさとは何か ( What Is Richness in Life ? )

  死ぬ時に、一人ひとりが豊かな心で

  死ねる社会が本当の豊かな社会。 (宮城 顗)

 長寿社会をむかえた今日、どのようないのちをお生きるかが問われてきています。長生きすることはありがたいことですが、同時に多くのリスクを背負わされていくのです。今、年金問題が浮上しています。百年生きることも不安だらけです。

 大阪・泉州泉大津に伝わる逸話です。ある男が寺へ来て住職に

何とか死なない方法はないか」と尋ねると、住職は思いもかけず「あるよ」と答えたのです。男は「そんな馬鹿な、それなら教えてくれ」と頼むと、住職は「明日聞きに来なさい」と言いました。男はそんなこと本当にあるのだろうかと思いながら寺へ来たのです。住職は「よく聞けよ」と念を押して、「生まれてこんことだ」と言いました。当たり前のことです。それがわからないのが人間でもあります。

 清沢満之先生は、「生のみが我等にあらず。死もまた我等なり」と言われました。生と死は手の裏表のように合するものです。

 また、宮城覬(みやぎしずか)先生は、「人生を満足して豊かな心で死ねる社会こそ豊かな社会」と言われます。最近、身元を隠して誰にも看取られず、自死する人が増えてきていると聞きます。豊かさとは何か、改めて考えさせられました。

    【 『ひとくち法話』  中村 薫   法蔵館   】

 

 逸話で言われていますように、生死は表裏一体です。生まれたら必ず死ぬ……..言うまでもありません。ですので、人生を豊かに生きるには、どういう社会が理想なのか、考えさせられる所です。

 中村氏が言われる通り、「人生を満足して豊かな心で死ねる社会こそ豊かな社会」です。

 

 このような生き方をしたいものです。そのためには阿弥陀仏の本願を聞くことだと思います。そうすれば、私たちの願いは叶えられるといってもいいでしょう。( We would

like to live like this. Therefor we should hear the Primal Vow of Amida Buddha. And

then our wish will be granted. )

 もう少し端的に言いますと、「満足して豊かな心で死ぬことができる」真実を教えているのが阿弥陀仏の本願だからです。