人間は何のために生まれてきたのか ( What Were the Human Beings Born for? )
人間に生まれて 真理の声を聞かずに終われば 生まれてこなかったと同じだ。
(安田理深)
人間は何のために生まれてきたのか。それはお釈迦さまの「天上天下唯我独尊」という誕生宣言で明らかにされています。人間は独りにして尊ばれるいのちを持って生まれてきているのです。それは、おれだけが特別に偉いということではありません。人間は、何のために、何処に向かって生きていったらよいのか、これは人々の永遠なる課題でしょう。
(略)
安田理深(やすだりじん)先生は、「せっかく人間に生まれても、如来の真理の呼び声を聞かずに人生を終わったならば、生まれた意義も見いだされず、むしろそれは生まれなかったと同じである」と言われるのです。わたしたちのいのちは、人として生まれた意義を求めていく責任があるのです。それが如来の真理に目覚めることです。
冒頭の安田理深氏の言葉は厳しいですが、真実です。お釈迦さまは「天上天下唯我独尊」と、誕生宣言をされました。この意味は、中村氏が言っておられるように、決して自分だけが特別に偉いということではありません。この意味を、『広辞苑』には次のように書かれています。「(釈尊が生まれた時、一手は天を指し、一手は地を指し、7歩進んで、四方を顧みて言ったという語)宇宙間に自分より尊いものはないという意」。
このように、全人類一人一人が、かけがえのない命を持って生まれてきているのです。この尊い命で何をなすべきか、
「それは存命中に、阿弥陀如来の真理の声に目覚めることですね ( It is that we wake up to the voice of truth of Amida Buddha while we are alive. )」