確信があるなら突き進め ( If You Have Every Confidence, Push Forward. )
- 親鸞の教えはなぜ画期的だったのか?
ただ後世のことは、善き人にも悪しき人にも、同じように、生死出(いず)べきみちをば、ただ、一筋に仰せられ候。
親鸞が妻の恵信にいつも語っていたことはこういうことですと、娘の覚信に宛てた手紙の一節だ。
「死んだあとは、善人であっても悪人であってもまったく同じように生死を離れることのできる救いの道だけを、ただひたすらお説きになっていらっしゃった」…….と。
善き人にも悪しき人にも (恵信尼の手紙文)
「善人であっても、悪人であっても」これこそ、師であった法然上人の教えた念仏の道であった。それまでの仏教の世界では、「善因善果、悪因悪果」で、「善いことをした人は救われるが、悪いことをした人は救われない」が、鉄則であった。
【(超訳)『こころに響く 親鸞の言葉』 境野 勝悟 三笠書房 】
親鸞聖人の師である法然上人が活躍されていた、それ以前の仏教の世界では、「善いことをした人は救われるが、悪いことをした人は救われない」が、鉄則だったのでした。
親鸞聖人は、法然上人の弟子となり、師の教えを聞かれたのでした。そして、善人であれ、悪人であれ、同じように救われる道をただひたすら説かれていたことが、親鸞聖人の妻の恵信尼の手紙文にあるといわれます。救われる道を確信を持ってひたすら聞くことが大切です。