お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

一番不思議なこと( The Most Mysterious Thing )

 法敬坊が蓮如さまに申し上げた。「いただいた南無阿弥陀仏の名号が火事で焼けてしまいましたが、不思議なことに、焼けた後の灰が六体の仏になりました。これは一体どういうことでしょうか」と。そのとき蓮如さまは「それは不思議なことでも何でもない。仏が仏になるのは当たり前だ。それよりも、絶対に救われるはずのない駄目人間が、阿弥陀如来の明るい眼にめぐりあって、目覚めた人になることこそ不思議なことではないか」と教えられた。

    【 『 現代語訳 蓮如上人御一代記聞書 』 高松信英  法蔵館 】 

 

 阿弥陀如来の六字の名号が火事にあって焼けてしまったとき、六体の仏になりました。すると、法敬坊が、「まことに不思議なことで、一体どういうことでしょうか」と申しあげました。そのとき、蓮如上人は、仏が仏になるのは当たり前だと言われたのです。

 そして、「阿弥陀如来の明るい眼にめぐりあって、救われた人こそ不思議なことではないか」と教えられたのでした。

 広義に解釈すると、真理に暗く、煩悩に束縛されて、迷いの世界を輪廻する私たち「凡夫が仏になる」ことが一番不思議なことだと思われます。