お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

願いに生きる ( We live for the Wish )

 蓮如さまがご病気のとき、教えられた。「私は何も思い残すことはない。私に都合の悪いことなど一つもないのだ。だから今、息絶えても、何も後悔しない。ただ子供たちや、まわりの人たちの中に、まだ阿弥陀如来の眼で生活していない者がいるのが悲しい。世間には、この世に思い残すことがあれば、死後の黄泉の国への旅の障害になる、という言葉があるが、私にはそのような恐れは少しもない。ただ残る人たちが、阿弥陀如来の明るい眼と無縁になることだけが悲しいのだ」と。

   【 現代語訳『 蓮如上人御一代記聞書 』  高松信英  法蔵館  】

 

 蓮如上人は、ひとえに、まだ救われていない人達が、阿弥陀如来の明るい眼とめぐりあうことを願っておられます。また、蓮如上人が、阿弥陀如来の明るい眼と無縁になることだけが悲しいという、つまり、悲しみを避(さ)けたいという心からの願いが伝わってくるようです。