お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The Life in Saha World(娑婆の命)

 この世界は死ぬまで娑婆ですけれど、如来様のお陰によってその娑婆そのものの見方が変わるんです。今まで娑婆とは死ぬことしかないつまらない所だと思っておった。あるいは、娑婆がすべてだと思っていた。ところがそうじゃなくて、この娑婆において初めて、私はお浄土の永遠の命の中に生まれるんだということを知らせてもらった。この娑婆の命がなかったらこの真実にあえなかったのだ。そしたら、今まではつまらない所だ、せいぜい生きたところであとしばらくじゃないか、何のためにわたしは生まれてきたんだろう、と思っていたこの現世こそ、実はお浄土を知らせてもらう大事な場所であったということが分かります。                 【 『よきひとの仰せ「歎異抄」第二条』 大峯顯 百華苑 】         


 「この現世こそ、実はお浄土を知らせてもらう大事な場所であった」。このように認識させられますと、娑婆の見方が大きく変わります。この世に生まれて良かったという喜び、幸せ、そして命の大切さといったものが改めて実感させられます。            


※ Saha world (娑婆 shaba)                      
Saha is a Sanskrit word, which literally means “endurance.” It is often translated
as “the world of endurance,” where people must endure various afflictions and
pains. In a loose sense, the term refers to the world of samsara in which we live.
(英文:『 Letters of Rennyo 』より)
(Sahaはサンスクリット語で、文字通りには‘忍耐’という意味である。よく‘忍土・忍界’と訳され、そこに住む人々は、いろいろな精神的、肉体的苦痛に耐えなければならない。広義には我々の住む輪廻(転生)の世を指す)