お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

2014-01-01から1年間の記事一覧

Being Superstitious(御幣かつぎ)

例年、年末になると、スーパーなどにしめ飾りや、しめ縄が並んでいます。数百円から数千円のものが揃えてあるようです。いつもこのような売り場を見ると思うのは、仏教信者は「どれを買おうか」というようなことで悩む必要がないので、気楽だなということで…

When I’m Alone As Well(ただ一人の時も)

(一五六) 念仏の仲間がいる前でだけ、ご法義を喜んでいる人がいるが、これは世間の評判を気にしてのものである。信心をいただいたなら、ただ一人いるときも、喜びの心が湧きおこってくるものである。 【 『蓮如上人御一代記聞書』 】 ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ ∽ …

Having Already Reached(すでに届いている)

下記の文は、稲城選恵(いなぎせんね)師の「他力の信の特色」についての法話から引いたものです。 「南無阿弥陀仏」(が届いている)というのはね、何時でも、何処でも、誰にでも、ということになるんです。( Namu-amida-butsu having already reached us m…

The Desolate Appearance in Winter(冬ざれ)

今年もまた例年のように、12月初頭に強い寒波が襲来しました。 冷たい雨が雪に変わり、空は一面どんよりとした鉛色に覆われています。辺りの景色も、雪に煙ってぼうっとかすんで見えます。風に吹かれて降る雪が、枯草の上にうっすらと積もり、またたく間に一…

To Slander(誹謗)

法然が『観経疏』をいくたびも熟読し、ついに回心したのは四三歳の時といわれているが表されたのは六十六歳。法然は回心によって確信した本願念仏を『選択本願念仏集』によって体系的に叙述しきったのである。 しかし、その畢生の著述を法然は、「壁底に埋め…

A Miraculous Day(奇跡の一日)

あるガン患者の次の言葉が心に残っています。 「今日一日を生きることは、奇跡の一日を生きることである」 ( To live a day of today is to live a miraculous day.) 死と隣り合わせの生を深く見つめた時、命の大切さが浮き彫りになります。本来なら、いつ何…

After Death, Will Everyone Become a Buddha?(死んだら仏?)

次の文は、先日某新聞の投稿欄に掲載された(50代主婦の)文の抜粋です。 「ガシャーン。実家の玄関を開けたとたん、二階の方から物音が聞こえた。 ・・・・・・・・・・・・・ 去年一人暮らしの父が亡くなって空き家になり、だれもいないはずなのに。 実家…

When a Leaf Falls(葉っぱの散り際)

晩秋の時期、ほんのこの前まで、街路樹や公園の樹木は一斉に紅葉し、鮮やかな彩を見せていました。しかし今は、散り交う葉っぱも多く、すっかり葉を散らしてしまった木々もたくさんあります。落ち葉をカサカサ踏みしめながら歩くとき、この季節の物寂しいた…

A Discerning Eye(鑑識眼)

100万円と値をつけた壺が実際は1万円だったり、1万円と値をつけた掛け軸が30万円だったりと、その落差が面白くて、お宝の「なんでも鑑定団」というテレビ番組をたまに見ることがあります。お宝には、骨董品や絵画、彫刻、書、古銭等、お宝と思われるいろいろ…

Karmic Condition(業縁)

不信の者は、仏といえどもどうしようもないとは、どういうことか。・・・ 要は、法然に限らず、日本中世の人々の考え方では、人ははるかな過去からさまざまな業を背負って今ある存在となっているのであり、その業の結果は、仏といえども自由に変えるわけには…

Making One’s Mind Fine(人の心を調える)

(六四) 衆生をしつらひたまふ。「しつらふ」といふは、衆生のこころをそのままにおきて、よきこころを御くはへ候ひて、よくめされ候ふ。衆生のこころをみなとりかへて、仏智ばかりにて、別に御みたて候ふことにてはなく候ふ。 ( 「蓮如上人御一代記聞書」…

Wrapped Up in the Name(まことに包まれて)

南無阿弥陀仏の名号はわずか六字ですが、「この六字の名号のうちには無上甚深の功徳利益の広大なること、さらにそのきはまりなきものなり」と蓮如上人は「御文章」でおっしゃっています。仏さまのまことのすべてが込められているのです。 絶大な効能を持つ薬…

An Opportunity(好機)

源信僧都は次のようにもおっしゃっています。 「無限の生死の中で、人間に生まれることは極めて難しい。たとえ人間に生まれても、仏の教えに出遇うことは難しく、たとえ仏の教えに出遇えても、信心をいただくのは希有のことである。ところが今、われらは幸い…

Religion (宗教)

今日世間では現代には宗教は要らぬというような声を聞く。われわれにはナンセンスにしか聞こえない。生きることがすなわち宗教になってるわれわれには、宗教は要る、要らぬの問題ではない。それは生きることは要らぬというに等しいのだ。 信仰を日々夜々用い…

At the Concert(コンサートで)

この間、沢知恵(さわともえ)さんという方の「弾き語りコンサート」を聞きにいきました。沢さんはシンガー・ソングライターとして、東京での季節講演をはじめ、ハンセン病療養所、災害被災地、少年院などでも活動しています。ピアノを弾きながらの声量豊か…

How to Get On in the World(処世術)

往生のためには、わざと現実苦に汚れる必要もなく、また強いて、理想善を装う必要もない。宿縁にまかせるそのあるがままの姿に弥陀の悲願は最もよく感得せられるのだ。 親鸞なかりせば、人は法然のように清く、高く、独身、菜食にして、涼しく安らかに生活せ…

The Biography of St. Shinran(親鸞聖人の伝記)

親鸞はこの越後時代に二度目の妻を娶(めと)って、その間に慈心房善鸞が生まれたが、母は早く世を去った。この善鸞の母がどんな素性の、どんな人であったかは記録が伝わっていない。そして第三の妻を迎えたのが、一生涯親鸞の室として一番長く連れ添った恵…

We Never Meet without a Parting(会者定離)

いまははや一夜の夢となりにけり 往来あまたのかりのやどやど(存覚上人) ( It is already a night’s dream now, though I have repeated countless lives and deaths with this impermanent world as a temporary residence.) (この迷いの世界を仮の宿と…

You Need Only Shinjin(信心一つ)

信心には、助けられると信じて念仏申すという事の外に、なんらの思想内容も与えてはならない。( You must not add any thought to shinnjin except for having been enlightened and then saying the Name.) 現代の思想迷路、思想地獄を充分に知っているもの…

To Fondly Chant the Name(ほれぼれと称える)

多く唱えるのは多く唱えねば救われぬと思うからではない。唱えて救われることの嬉しさにほれぼれと唱えずにおられないはずの自然の心理なのである。それのみを便りとして生きている者、それ以上の一大事がないと信じる者が唱名に余念がないのは、例はどうか…

The Only Thing(ただ一つのもの)

さてこの一枚起請文で法然が言い現わしたい積極的主張はただ、「念仏申せば必ず極楽へ往生させて貰えると信じて念仏申す」という事だけである。その他はそれと紛れることを弁別して拒斥したのに過ぎない。すなわち法然にとって「なくてはならないもの」はた…

The Death of St. Shinran(親鸞聖人の死)

親鸞は京では一処不住の生活で、入滅まで二十幾年間、念仏のひまには写本と、著述をし、ときどき訪ねてくる僧侶や、俗人と法談を交え、関東から来る消息に懇ろな返事を書きなどしたが、寺も建てず、教団もつくらず、著述には没頭したが、積極的に、人を集め…

The Blessed People(恵まれた人々)

もしもあなたが 逮捕や拷問や死を恐れずに 信仰や心情、良心に従って なにかをし、ものが言えるなら そうではない48人より恵まれています If you can speak and act according to your faith and your conscience without harassment, imprisonment, torture…

The Words of the A-bomb Victim(被爆者の言葉)

I had the bomb blast on my whole body and had innumerable wounds. Though the wounds were closed, it took seven years. I needed long time of 30 years for the recovery of the physical strength fully, and while those years I did not understan…

The Blessing of the Soil(土のありがたみ)

七月半ばにジャガ芋を取り入れました。おそらく近所では一番遅かったでしょう。 それには少し訳があったのです。青々と葉の茂る太い茎が、普通の倍ぐらいの背丈に伸びました。本来なら、三畝が適度の広さの場所に五畝を作ったため、全体の葉の茂り具合はそれ…

Talks Making the News(ニュースになる話)

(1) A viral video of the man hysterically weeping at a news conference seized worldwide attention. ( AJW ) 記者会見で興奮して大声で泣きわめいた男性の映像が、ネット上であっという間に広まり、世界的な注目を集めた。(アジア&ジャパン ウォッチ…

Saichi’s Poems( 才市さんの詩)

何となく浅原才市さんの詩を読んでみたくなりました。次は、その数篇のものです。 名号はわしが称えるじゃない わしにひびいてなむあみだぶつ なむあみだぶつに抱き取られ 取られて申すなむあみだぶつ 煩悩も具足 お慈悲も具足 具足づくめのなむあみだぶつ …

The Advantages of Blind Passions(煩悩の利点)

「煩悩」の意味として辞書には、「衆生の心身を煩わし悩ませる一切の妄念」とあります。この煩悩に関して、ある真宗学者は次のように言っています。「どなたのものかは不明なのですが、『煩悩を喜びにする念仏者』というのがあります。浄土真宗では、煩悩を…

The Buddha’s Eyes(仏さまの眼)

きれいな瞳といえば、世界的に知名度の高い‘真珠の耳飾りの少女’を思い出します。あのきれいな目と、顔の表情は多くの人を引き付けてやまないようです。特にぱっちりとした円らな瞳は何かを語りかけているようで、見る人にさまざまな感情を抱かせるのではな…

My Irreplaceable Self(かけがえのない私)

「僕は誰からも必要とされていない。私なんかいなくてもいいんじゃないか…. 」 学校や職場で、こうした思いを持つ方は、決して少なくないのではないでしょうか。最近では厳しい就職活動の中で自分の存在そのものが否定されたように感じ、自らいのちを断つ学…