2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧
蓮如さまがご病気のとき、教えられた。「私は何も思い残すことはない。私に都合の悪いことなど一つもないのだ。だから今、息絶えても、何も後悔しない。ただ子供たちや、まわりの人たちの中に、まだ阿弥陀如来の眼で生活していない者がいるのが悲しい。世間…
蓮如さまは、善従のことについて話された。「山科にまだ本願寺を建てるなどという話が起こる前に、善従が神無森(かんなもり)を通って近江へ向かうとき、乗っていたお籠から降りて、いまの山科本願寺の方を指差して、「このあたりに必ず仏法が繁盛するに違…
たとい正しいことを述べる場合でも、面倒な理屈を述べるのはよくない。ましてやまわりくどい世間話を交えることは差し控えなければならい。いよいよ盛んに述べなければならないのは、阿弥陀如来の明るい眼に導くことである。 【 現代語訳 『 蓮如上人御一代…
阿弥陀如来の明るい眼に頭が下がったものは、何度、同じ南無阿弥陀仏の教えを聞いても、初めて聞いたような感動を覚えるものである。私たちはともすれば長い間教えを聞いていると、みんな当たり前になってしまって、もっと珍しいことはないか、変わったこと…