2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧
親鸞聖人が言われるように、私の心の中を覗いてみれば、無明煩悩で満ち満ちています。欲や怒り、腹立ち、そねみ、ねたみ等の坩堝(るつぼ)と化しています。でも、そんな中にも、気がつけば、「南無阿弥陀仏」の言葉が満ち満ちているのです。そして口をつい…
私たちが、周りの世界を見回す時、自分の目より下にあるものは低く見え、上にあるものは高く見えます。当然ながら、私たちの目は、私たち自身の頭に付いています。ですから、私たちが周りの世界を見ると、自分が世界の中心にいるように見えます。自分を中心…
源空聖人(法然上人)は、還相回向の人として知られています。親鸞聖人の『高僧和讃 源空讃』(『浄土真宗聖典』)(pp.595〜598)より次の三首を挙げてみました。 (1) 智慧光のちからより 本師源空あらわれて 浄土真宗をひらきつつ 選択(せんじゃく)本願…
今まで私は、「生あるものは必ず死ぬ」と学び、そのように講義や法話もしてきました。しかし、実際に父の死にあいますと、この世ではもう二度と父に会えないという悲しみは深く、今まで学び、また話してきた先の言葉は一片の慰めにもなりません。ただ、父の…
親鸞聖人の師である法然上人は、七万遍あるいは八万遍のお念仏を日課としておられたと伝えられています。もし「南無阿弥陀、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」と一分間に八十回ほどのお念仏をしたとして、七万遍ですと約十四時間半、八万遍ですと、約十六時間半…