2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧
玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)師の「成り行きを生きる」という言葉を聴いて、私は「結果を生きる」ということだと思いました。 とりもなおさず、「自覚」すること。自分は何者であるのか。朝夕のお参りの時、仏を鏡として自分を深く見つめ直す。そして、前…
花びらは散っても、花は散らない。人は去っても、面影は去らない(金子大榮)。短い歌だが、この言葉の深い意味に心うたれる。 きれいな花の美しさは絶対に消えたりはしない。人も寿命がくれば死んでしまう身ではあるが、お念仏の生活の中で、人生を精いっぱ…
2012年2月9日の「おくやみ欄」に、何度かお会いしていた、私より2歳年上の僧侶Sさんのご逝去(往生)が記載されていた。 「いのち、やはり有限なんだなあ」と実感させて頂いた。今、ペンを運んでいる私も、やがてこの「欄」の方々のお仲間になる。 現在、日…
「生老病死」は誰でも知っている言葉ですし、当たり前のことだと、皆、気にもせず生活しているようです。 「それ秋も去り春も去りて、年月をおくること、昨日もすぎ今日もすぐ・・・・いたずらにくらして、老いのしらがとなりはてぬる身のありさまこそかなし…
現今の日本の平均寿命は80歳にまで伸びています。しかし、人の寿命は一人ひとり違うことに気づかなければなりません。親鸞聖人の御和讃に次のようにあります。 「本願力にあひぬれば むなしくすぐるひとぞなき 功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし」 …