2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
病んで横になっている父へ、母は仏法の話をしている。「愚痴」が出やすい状態の中で、「そうだったな」、また「そうだったな」と頷(うなず)いている父を見るにつけ、「いかに、罪業深くとも、念仏する者は必ず救われる」、親鸞聖人の尊い言葉であることが…
先日、線路で倒れていた男性を助けようとした40歳の女性が列車にはねられて亡くなった。この女性は、手を伸ばす時「大丈夫」とは思っていなかっただろうし、自分の命が危ないとも感じなかっただろう。計算や感情は無しに、ただ目の前の命を助けようとしただ…
死ぬときには死ぬ時の瞬間があり、生きている時も生きているときの瞬間しか生きられない。われわれは、生死を貫く永遠の生命をこの瞬間の中に把握しなければならないのです。 仏法、殊に浄土真宗ではこの一瞬を凡夫の智慧とは見ず、仏より賜った悟りの智慧と…
1948年、73歳でお亡くなりになった飛騨高山の中村久子さんは、突然性脱疽(だっそ)を患い、両手両足のないままのご生涯を深く生きられました。 中村久子さんが、口でお書きになった字や絵は、両手両足のある私達には及びも付かない立派なものでした。 お念…
「おいくつになりましたか」、「七十と二つになりました。毎日忙しく、お仏壇にもお寺にもお参りする暇がないんです」、「お元気でお仕事にがんばれることは、何よりもお幸せですね」、「日本人の平均寿命を八十歳としますと残すところ十年を割りますね」、…