2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧
一茶の俳句は二万句ほどある。不幸続きの生涯でありながら、それに負けまいという心が独特の風刺とユーモアをもって伝わってくる。 この独自の品位というべきか、優しさの中に、私は「触光柔軟」という『無量寿経』の三十三願を思う。一度仏の慈悲と光に触れ…
最近よく新聞の読者の「声」欄で、年配の人たちの学習の再開とでもいうべき内容の記事を目にします。つい先日も、60代の男性の数学と格闘中であるという「声」が載っていました。興味が新たに涌いたとか、認知症予防のためだとか、各教科を学ぶ理由は各人そ…
俳人一茶の名はあまりにも有名ですが、信仰の人としての一茶はあまり知られておりません。 一茶もまた、南無阿弥陀仏にまかせ切った無二の信者であったのです。一茶は宝暦十三年五月五日、信濃国水内郡柿原の百姓の子に生まれたが、生みの母は三歳の年の八月…
帖外御文第111通 南無阿弥陀仏の六字の意味は、すべての人びとがはじめて往生を願うということです。そこで、「南無」の二字は、「み仏のはたらきにより今を生きぬき永遠の命をいただきます」と、阿弥陀さまに心からお従いするという意味です。また、「阿…
(1月)これからではない すでに「救いのみ手」のなか (2月)本当の「話し合い」は聞き合うこと (3月)「きばり心」を抜いたとたんあんな快い安らぎの世界に変わる (4月)大きな願い(本願)に生きる以外ほんとうの自分に育てる道はない (5月)「あ…
徳大寺の唯蓮坊が、「摂取不捨」とはどういうことなのか知りたいと思って、雲居寺の阿弥陀仏に祈願しました。すると、夢の中に阿弥陀仏が現れて、唯蓮坊の衣の袖をしっかりととらえ、逃げようとしても決してお放しにならなかったのだそうです。この夢によっ…