2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧
今日は気分がいいから教えてあげよう。人生はな、冥土までの暇つぶしや。だから、上等の暇つぶしをせにゃあかんのだ。<今東光(こんとうこう)> 「週刊プレイボーイ」の元編集長、島地勝彦は、若い頃、中尊寺貫主(ちゅうそんじかんす)でもある作家に、「…
法然はこれまで往生要集や、善導の疏(しょ)をいくたびか読んでもさほどまで心に触れずに読み過ごした文字がいったん心機が熟するや、全く新しい、神来的な光明をもって、新天地、新世界を啓(ひら)いて見せたのである。その文字は散善義の、 「一心に専(…
「時節到来」の意味について、蓮如上人は『蓮如上人御一代記聞書』(一〇五)の中で次のように仰っています。 「時節到来という言葉がある。あらかじめ用心をしていて、その上で事がおこった場合に、時節到来というのである。何一つ用心もしないで事がおこっ…
つい最近のことですが、二男から小袋に入った梅干しをもらいました。それを見たとたん、口の中が酸っぱくなりました。 梅干しといえば思い出されるのが、二男がまだ口もうまく利けなかった幼児の頃のことです。「梅干し」と、私が言っただけで、いかにも酸っ…
(略) 曇鸞大師(6世紀に活躍した中国の僧)は、慈悲について述べる中で、阿弥陀さまの慈悲を「無縁、これ大悲なり」(『往生論註』上巻、『注釈版聖典七祖篇』62頁)と示しておられます。「無縁」とは、仏教では「つながりがない」という意味ではなく、「…