Self-centered Mindset(自分中心の物の見方)
私たちが、周りの世界を見回す時、自分の目より下にあるものは低く見え、上にあるものは高く見えます。当然ながら、私たちの目は、私たち自身の頭に付いています。ですから、私たちが周りの世界を見ると、自分が世界の中心にいるように見えます。自分を中心に世界が回っているように見えます。このような見え方によって、私たちのものの考え方まで、自分が世界の中心に居るようにしてしまいます。自分を中心に世界が回っているように考えてしまいます。(略)
このような自分中心の物の見方・考え方を迷いと言い、物のありのままの姿を見る智慧の眼を得ることを悟りと言います。そして、迷いから悟りへの道を教えるのが、仏教の基本ということになるでしょう。
【 『やわらかな眼』 内藤智康 本願寺出版社 】
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ここに書かれていますように、私たちの物の見方は常に自分中心です。世界は自分を中心に回っているように思います。これは、自分中心の物の見方しかできないからだといわれます。このような自分中心の物の見方・考え方を迷いというのだと教えられています。
この迷いの世界から悟りの世界へ導く教えが仏教ですから、仏教がなければ誰一人迷妄から抜け出すことはできません。
今一度、生きることの原点に帰って、仏教の意義について考えてみることが大切ではないかと思います。( I think it is important for us, now again, to consider the
significance of Buddhism going back to the starting point of our living. )