お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

To Eat Insects __ What Is Known(昆虫を食べる_ここから見えること)

According to the U.N. FAO report, insects have been consumed for thousands
of years and its root can be traced back to the Old Testament.

In present times, indigenous groups in Africa and Australia as well as a large
population in Southeast Asia continue to consume everything from beetles, bees,
wasps, termites, dragonflies and flies.

Unless the consumption of insects becomes widely accepted, the FAO report said,
the world may not be able to feed its growing population, which is expected to hit 9
billion by 2050. Keeping the population fed will require more fertile land, a resource
that is already scarce today. ( The JT On Sunday )

(訳)
 国連のFAO(食糧農業機関)の報告書によると、昆虫は何千年もの間ずっと消費されてきた。そしてそのルーツは旧約聖書にまで遡る。                   
 現代では、東南アジアの多くの人々と同じく、アフリカやオーストラリアの先住民グループが、カブトムシやクワガタムシ、ミツバチ、スズメバチ、シロアリ、トンボ、ハエ等あらゆる昆虫を消費し続けている。                           
 もし昆虫の消費が広く受け入れられなければ、世界は2050年までに90億人に達すると予測され、増え続ける人口を賄いきれない恐れがあるとFAOの報告書にはある。人口を養い続けるためには、もっと多くの肥沃な土地が必要なのだが、そういう資源は今日すでに不足しているのだ。(ジャパンタイムズ オンサンデー


  
 国連のFAOによると、今日昆虫食人口は世界で約20億人といわれています。現在世界の人口は約70億人ですから、30%弱が昆虫を食糧としていることになり、意外に多いのに驚いています。しかし日本ではごく一部の地域を除いては、まだまだ昆虫を食べるという食習慣はありません。

 
 でも最近では「むしくいノート」というような昆虫のレシピ本も発刊され、ゴキブリやコオロギ、バッタ、水生昆虫、セミの幼虫や成虫、その他の昆虫の調理法が紹介されています。
 またFAOが昆虫食を勧める第一の理由は、今後増え続ける人口を養うためですが、他に昆虫は人間に必要なビタミン、脂肪、繊維、ミネラル等の栄養素に富んでいることもその理由の一つに挙げられています。 

  
 とは言っても、ゴキブリを食べるなんて気持ち悪いと、なかなか受け入れられませんが、たとえばカミキリムシの幼虫は、まるで脂の乗ったマグロのトロようにおいしいそうです。ですからグロテスクでキモイなどと言っているのは、単に食べず嫌いだけなのかもしれません。一旦その味に目覚め、魅せられると昆虫食人口もどんどん増える可能性は十分あるようです。

  
 ところで中国には「机以外の四つ足は何でも食べる、飛行機以外の飛ぶものは何でも食べる」という言葉があると言われます。これは中国人だけに限ったことではなく、人間は何でも食べる、つまり食べないものはないということですが、人間の食欲の貪欲さをリアルに表していると思います。人間の食欲恐るべしですね。

 
 ここから見えてくること。それは人間は崇高な思想を持つ考える葦である反面、生きるためには飽くなき食欲を追求する、どこまでも動物そのものであるということでしょう。