Right Now(差し当たり)
人生は一日一日の積み重ねである。ところが、私たちは「これからが本番だ」などと考える。しかしながら今この「差し当たり」が本番である。
良寛さんは「さしあたる そのことばかり 思えただ 帰らぬ昔 知らぬ行く末」と詠んでいる。過ぎ去った昔のことを悔やんでも戻らないし、未来は今日一日の真摯な努力の必然の結果である。
【『五濁の時代に 念仏の導き(上)』 木村宣彰 北日本新聞社新書 】
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人生は「これからが本番」と考えるのと「差し当たり」が本番と考えるのとでは、時の長短の感覚に雲泥の差が生じます。
良寛さんの「さしあたる そのことばかり 思えただ 帰らぬ昔 知らぬ行く末
(Do think about only “right now”. The past never comes back and there is no knowing
the future.) 」の歌が心に響きます。
※差し当たり[ 明鏡国語辞典 ]
将来は未定だがひとまず現時点での処置として。今のところ。当面。