To Be Awaken to the Truth(真理に目覚める)
たいていの現代人は人生を自分の小さな了見、つまり常識で生きています。人生とは自分が思っているような世界だと思い込んだままで一生を終わるのでしょう。しかし、これは真理に目覚めない生ですから地獄行きの人生です。誰が地獄に行くかと言うと、大きな真理に目をふさいで人生を自分の我の中へとりこんでいるその当人が地獄に行きます。ところが、こんな私のようなものがとっくに如来様の力によって生かされていたんだという不思議に目が覚めたらこの人は必ず仏になります。これに目が覚めるのはいつかというと、この世に生きているうちに目が覚めるのです。人間は死ぬ前にこれに気づくことが大事なんですよ。ここのところをよく聴聞されないと、せっかくいただいた人間としての生を棒に振ってしまうことになりかねません。親鸞聖人も蓮如上人も、くり返しまき返し、この大切な真理を教えて下さったのです。
【 『教学は何のためか「歎異抄第十二条」』 大峯顯 百華苑 】
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真理に目覚めるのはいつでしょう。この世に生きているうちであると大峯師は言われます。そのために親鸞聖人も蓮如上人もくり返しまき返し真理を教えて下さったのだと… 。もし生きているうちに目覚めなかったらどうなるのでしょう。
「人間としての生を棒に振ってしまうことになりかねません」とは、残念至極なことです。
(Mr. Omine says we are capable of ruining our lives. This is quite regrettable.)