To Realize Shinjin（信心）

　まず阿弥陀さまの願力がましまさなかったら、阿弥陀さまを信じることなんかできません。信ずる、信ずると、いかにも自分の力で阿弥陀さまを信じるように思いがちですが、そんなことはとうてい不可能なことです。阿弥陀様のまことがましますから、そのまことを私たちが受け容れるということが自然にできるわけです。われわれはともすれば自分の信心の方に力を入れて、信心が大事、信心が大事という具合にいいがちですけど、その信心そのものはいったいどこから起こるかというと、それは私の心の中から自発的に起こるというものじゃない。必ず救うとおっしゃっている如来様の誓願がましますから、その誓願不思議の言葉に呼びさまされてはじめて、それを信じるという心がわれわれの方に起こってくるわけです。親鸞聖人が「信は願より生ずれば念仏成仏自然なり」とか「如来の＊加威力」によらねば信は起こらないと言われているとおりです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　【　『誓願か名号か「歎異抄第十一条」』　大峯顯　百華苑　　】　　　　　　　　　　　　
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　私たちに「信心が起こる」というときには、まず阿弥陀如来の「願力ありき」だと言っておられます。阿弥陀如来の誓願不思議に呼びさまされるから、信心が起こるのだと…. 。　　
　また、信心は「如来の加威力」によって起こるのだと親鸞聖人は言われました。私たちの自力は一切間に合わないことがよくよく知らされます。　　　　　　　　　　　　　　　　　

＊　加威力( the supportive power ) [ 浄土真宗聖典 （P.212）]
　仏が衆生に加える不可思議な救済力
(the inconceivable salvific power Amida Buddha supports sentient beings by)