お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

It’s Difficult to Be Born Humans(人身受け難し)

 ほんの一週間ほど前、東海道新幹線の列車内で22歳の男による殺人事件がありました。このような事件はここ数ヶ月の間だけをふり返ってみましても、立て続けに起きています。例えば、父親(20)による我が子(生後2か月の乳児)の殺害、近所に住む男(23)による7歳の女児(小学二年生)の殺害、両親による5歳の女児虐待死等々です。       
 人命の尊さは地球より重いと言われるのに、せっかくこの世に生を受けながら、夭折しなければならなかった命の無念さが偲ばれます。命が軽んじられているからだと思わずにいられません。                                   


 仏法では「人身受け難し」と教えられていますが、この意味を『雑阿含経』の「盲亀浮木の譬喩」の中で説かれています。                          
「ある時、お釈迦さまが、『例えば大海中に棲み、百年に一度だけ水面に浮かび上がる目の見えない亀がいる。海には一つの浮木が漂っている。浮木には一つの穴が開いているのだが、目の見えない亀がこの浮木の穴に頭を突っ込むことがあるだろうか』と尋ねられました。すると阿難という一人の弟子が『そのようなことは到底不可能だと思います』と答えると、お釈迦さまは『誰もがそのように思うであろう。しかし、幾億兆年というような長期の間には、絶対にないとは断言できないのだ。人間に生まれることは、これ以上に難しいことなのだ』と言われたのです」                                


 この譬えからわかりますように、人間に生まれるということは至難の業なのです。命の尊さを今一度熟慮したいものですね。(Just as this parable tells , it is the most
difficult matter to be born humans. I think we should reconsider about the preciousness of life.)