仏道に帰依する ( To Embrace in the Buddha- way )
病んで横になっている父へ、母は仏法の話をしている。「愚痴」が出やすい状態の中で、「そうだったな」、また「そうだったな」と頷(うなず)いている父を見るにつけ、「いかに、罪業深くとも、念仏する者は必ず救われる」、親鸞聖人の尊い言葉であることが知らされる。
死に方が良かろうが、悪かろうが、そんなことは問題ではないのです。帰依するものがあるかどうか、が問題なのです。(魚津市 浄土真宗本願寺派照顕寺前住職 故・眞門孝文)
【 明日をひらく 『 一期一話 』 北國新聞社 】
仏法では、臨終における死に方の良し悪しを問題にしません。帰依するものがあるかどうか、つまり、仏道に帰依すること(仏を信仰して、その威徳に一任すること)が大事だと教えられます。