お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

What Will Be the Results ?(結果は?)

 ある日の早朝、ウォーキングの途中に、大通りの信号機のある交差点に行き着いた時のことです。道幅は、中央分離帯を挟んで上り下り3車線ずつの、かなり広い道路です。日中は交通の激しい道路ですが、早朝はほとんど車の往来はなく静かです。ちょうど信号が赤になりました。すると、私の少し前にいた初老の夫婦が、左右を見ながら悠々と渡って行ったのです。私は一瞬ついて行こうかな、と思ったのですが思いとどまりました。       
 このように、信号機のある交差点ではあるけれど、交通量がほとんどないという状況に差し当たることがよくあります。そんな時思うのは、信号を無視して渡った場合に対して、そうでない場合には、次に信号が青に変わって渡り終わるまでに、数十秒程度の遅れが生じます。ですから、大げさかもしれませんが厳密に言えば、この差によって、これからの人生に待ち受けているであろう結果は自ずと違ってくるだろうということです。信号を守る、守らない、の道徳的善悪はありますが、結果の良し悪しはどうだろうと、考えると分からなくなってしまいます。時や場所、周りの状況、その時々の自分の気持ち等、いろいろな事柄や条件が重なり合って、結果が絶えず違ってくるからです。                


 あの日の信号での場面は、この世は縁起の世界であるといわれる由縁を、ちょっと考えさせられた一コマではありました。              
(The happening at the crossroads with traffic signal on that day was a scene which
made me think this world is that of interrelationship.)


※ 縁起(えんぎ)(『広辞苑』より)
 (因縁生起の意)                           
 [仏] 一切の事物は固定的な実態を持たず、さまざまな原因(因)や条件(縁)が寄り集まって成立しているということ。仏教の根本思想。因縁。因果。