お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The Moon and the Three Ships(一月三舟)

 月といえば、仲秋の名月に代表されるように、秋の月は特にきれいに感じます。でも、季節を問わず、丸い月や、半月、三日月など、日中でもうっすらと空に出ている淡い月を見つけると、「あっ、月!」と、思わず心が高揚するものです。それに、子どもの頃は、どこまで行っても、ずっとついてくる月を見て不思議に思ったものでした。          
 このなじみ深い月に因む言葉として、ある話の中で、「一月三舟(いちげつさんしゅう)」という仏教用語が出てきました。初めて聞く、しかも、月にまつわる言葉だったので、その言葉に出会った、と表現した方がふさわしいような気がします。『広辞苑』にはその意味が次のように書かれています。「(イチガツサンシュウとも)[仏] 停まっている舟、南行の舟、北行の舟から月を見ると、それぞれ月も停まり、南行し、北行して見える。そのように、仏の説を衆生がそれぞれに異なって受け取ることのたとえ」               

 このように、一つの月を見ても、それぞれの人の見方が違うように、仏の教えも各人の受け取り方が違うのだといわれます。                         
 仏の教えを正しく受け取ることは、とても難しいことを再認識しました。  
(I recognized again that it is very hard to correctly understand the Buddhist teaching.)