お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

『ありがたい深い話』( Edifying Deep Sermons )(6)

 「本願力にあいぬれば むなしくすぐるひとぞなき・・」と詩(うた)い、信心の人は「むなしく生死にとどまることなし」と、親鸞は述べます。                

 人と生まれて、虚しく一生を終わりたくない― 、これこそ人としての一大事であります。「成功も失敗も夢のごとく過ぎてゆく間に、夢でないものに出遇わなくてはならない」(安田理深師)。                                    

 虚しさの漂う今日の時代、こころして味わう言葉ではないでしょうか。(黒部市 真宗大谷派明源寺住職 辻俊明)                             

 

 「成功も失敗も夢のごとく過ぎてゆきます」。どのように過ごそうとも、その過ごし方にかかわらず一生は夢のごとく過ぎ去ります。古歌に、「夢の世に 夢見て暮らす 夢人が 夢ものがたり するも夢かな」と詠われていますように、正に人生は夢、幻のようにはかないものです。                                   

 親鸞聖人は「本願力にあいぬればむなしくすぐるひとぞなき。( No one lives in vain if

he meets the power of the Primal Vow. )と詩われました。夢でないもの、すなわち阿弥陀如来の本願力に出遇えば信心の人となり、夢の世から抜け出すことができるのです。本願力との出遇いが最も大事であると知らされます。                    

 

 

『ありがたい深い話』( Edifying Deep Sermons )(5)

 かけがえのない命と人生の尊さを、亡くなった人は語りかけてくださいます。そして残された私たちは、こころの底深く願います。この世での勤めを終えた暁には、かの安楽の浄土で倶(とも)にお会いすることを。                        

 「倶会一処(くえいっしょ)」。こけむした古いお墓には、このことばが多く刻まれています。愛別離苦の身にも、悲しみを越えて行くことのできる尊い教えを授かって、生かされている私たちなのです。(富山市 真宗大谷派報光寺住職 入部法純)          

 

 「南無阿弥陀仏」の六字の名号を如来より頂いた人は皆、死後、浄土で再会できると教えられています。これを、「倶会一処 (阿弥陀仏の浄土に往生して、浄土の人々と倶に一処に会同すること)<You attain birth in the Pure Land after death, and get together with those who are there. >」と言います。                       

 もう既に亡くなってしまった懐かしい人たちと、再び会えるとは、何と喜ばしいことでしょう。偏に阿弥陀如来のお力のお陰です。                      

 

 

『ありがたい深い話』( Edifying Deep Sermons )(4)

 親しい人、愛しい人とのお別れは、人生においての苦しみであり、また、悲しみでもあります。その苦しみ、悲しみはだれしもが出会って行かなくてはならないものです。    

 「散る桜、残る桜も散る桜」といわれるように、いずれ散る桜となる時が来るのです。それを思うとき、きょう生きていることは不思議なことです。「一度限りの今日一日を大切に生きて下さいよ」と呼びかけて下さるように聞こえます。(砺波市 浄土真宗本願寺派西照寺前住職 故・今井正深)                             

 

 一寸先は闇です ( There is no knowing what will happen in an inch ahead. )。    

 あるガン患者の人の言った、「今日という日は、奇跡の一日である」、という言葉が忘れられません。今日を大切に生きなければ、と思います。                 

 

 

初積雪 ( The First Snow ) 

 2月6日、私の地域に、今冬ついに初積雪がありました。深さは約10cm。朝、カーテンを開けると外は白一色。辺りの木々がすべて白い花を咲かせたように、とてもきれいな風景が広がっていたのです。                              

 今冬、最強の寒波が日本全土を襲ったそうで、初積雪の所も多かったのではないかと思います。正直、ほっとしました。これまで、雪の積もらない冬を経験したことが無かったのですから。気候変動が問題になって久しい現在、                    

過去のノーマルな状態を懐かしむ事態にはなってほしくありません。( I do not want the

situation in which we miss the past normal condition. )

 

 

暖冬 ( A Mild Winter ) 

 1月20日大寒の入りから2月3日の節分までの、いわゆる大寒と呼ばれる期間中、「今年は暖冬異変と思われる現象が見られます。( We are having an unusually mild winter this year. )」。今冬は、私の知る限りでは、2月1日に約10分間みぞれ交じりの雪が散らついただけ、積雪はゼロで、かつて無かったことです。大寒中ずっと梅や、たんぽぽの花が咲き、フキノトウも出ていました。また、テレビの報道では、すでに田んぼの水の中に蛙の卵がありました。また、花粉の飛散が例年より20日余り早く、2月2日ごろから始まるとのことでした。気象情報では、今年の冬は過去100年で一番暖かいとのことです。もう既に暖冬異変による被害も出ているとか。                        

 因みに、暖冬から結びつくものに、オーストラリアの山火事があります。この山火事は、昨年の9月に発生して以来、今年の1月末日現在も一部の地域で続いているそうで、およそ5ヶ月に及ぶ長期の山火事になります。これもやはり地球温暖化が原因だといわれます。

 このようなことから、現世は不穏な世であると感じざるを得ません。( From such things I cannot help feeling that this world is an unsettled one. )

 不安に満ちたこの世だからこそ親鸞聖人は「生死出ずべき道」と、娑婆から抜け出す道を示して下さっているのです。                            

 

 

『ありがたい深い話』( Edifying Deep Sermons ) (3)

 人の死は、つらく悲しい。だれもが逃れがたい。自分の死は、不安と恐怖と絶望である。それゆえに「教えが必要である。それこそが浄土真宗という仏教である。        

 親鸞聖人は「死出づべき道」と教えて下される。不安と恐怖と絶望のふちから解放してくれる。そして死もまた受容させて下される。聖人いわく「娑婆の縁つきて力なく終わるとき彼の土へはまいるべきなり」と。(氷見市 真宗大谷派聞行寺前住職 故・月光明芳)  

 

  人の死と真正面から向き合うのが浄土真宗の教え、仏教です。親鸞聖人は「生死出づべき道」つまり、輪廻転生(りんねてんしょう)の迷いの世界から抜け出す道を教えて下さいました。                                      

 迷妄の世界から解放されれば、死の不安が解消され、死をもありがたく受け入れることができるのです。( When we are released from the world of reincarnation, we are emancipated from fear against death and can accept it edifyingly. )

 

 

『ありがたい深い話』( Edifying Deep Sermons ) (2)

 この世の中の一切のものは、みな無常であり、すべて移り変わるものです。人間の姿も全部移り変わって行きます。きょうの私は、もうあすはありません。何かが変わっています。 

 人生というのは諸行無常だと得心し、その中にあって永遠に変わらないもの、真のよりどころ、即ち信心を獲得することが肝要です。受け止めねばならぬものから逃れないで、今を生き生きと生き抜いて行かなければなりません。(上市町 真宗大谷派稱念寺住職 土肥秀正)                                       

 

 「きょうの私は、もうあすはありません ( I who exist today will not do tomorrow. )」。人生のはかなさをひしと感じます。信心を獲得(ぎゃくとく)すること、即ち阿弥陀仏の本願に救われることが肝要だと教えられます。本願を聞けば、「生き生きと生き抜いて行ける」からです。                                    

 

 

『ありがたい深い話』 ( Edifying Deep Sermons )(1)

  父が亡くなって、引き出された白骨と向き合ったとき、取り囲んでいた私たちは次第に頼りない存在になっていった。                           

 その時、「おまえの毎日していることを、ここから一度見直して見よ」と父の声を聞いたと語った方が忘れられない。                            

 「生のみが我等にあらず、死も亦(また)我等なり。我等は生死を並有するものなり」(清沢満之)                                     

 生と死を峻別し、死を排して、生のみを充実させようとしている私たちの人生観が問われている。(富山市 真宗大谷派玉永寺前住職 石川正生)                

 

 紙の表と裏は切り離すことができないように、「生きていくこと」と「死ぬこと」も切り離すことはできません。これを生死一如(しょうじいちにょ)と言いますが、生きる裏には必ず死の影が寄り添っているのです。普段は死を忘れて過ごしている私たちですが、これは厳粛な事実です。無常迅速のはかない世の中にあって、                

阿弥陀仏の本願を聞いてこそ、充実した人生が送れることを仏教は教えています。急げ、急げ、ですね。( It is because we hear the Primal Vow of Amida Buddha that we can lead a full life, which Buddhism teaches. Let’s hurry up. )

 題名『ありがたい深い話』は、この本の書名でもあります。詳しくは「『ありがたい深い話』 野辺の送り―富山編」で、発行は富山新聞社です。これからしばらく、この書に出てくる話をおり交ぜて書いていこうと思います。                   

 

 

きびしい言葉 ( Severe Words ) 

 奥州(おうしゅう)に、浄土真宗のみ教えを乱すようなことを説いている人がいるということをお聞きになって、蓮如上人はその人、浄裕(じょうゆう)を奥州から呼び寄せ、お会いになりました。上人はひどくお腹立ちで、「さてもさても、ご開山聖人のみ教えを乱すとは。何と嘆かわしいことか。何と腹立たしいことか」とお叱(しか)りになり、歯がみをしながら、「切りきざんでも足りないくらいだ」と仰せになりました。ご法義をみだすもののことを、「とりわけ嘆かわしい」と仰せになったのです。(『蓮如上人御一代記聞書』<二四一>)

 親鸞聖人も蓮如上人も、浄土真宗の念仏者は、もろもろの他宗に対しては、「自分がその教えに従わないだけである」と穏やかに戒められ、他宗の誹謗を禁止されています。   

 ところが、蓮如上人の発せられた「切りきざんでも足りないくらいだ」は、何と厳しい言葉でしょう。ご立腹の気持ちがありありと感じられます。それほどまでに蓮如上人は、こと、浄土真宗の教えを乱す浄裕(蓮如上人の弟子)のような同行には厳しく対応されたのです。

 蓮如上人が、浄土真宗のご法義を尊重される気持ちが、じきじきに伝わってきます。( I realize in person that the feeling of Saint Rennyo who respects Buddhist doctrines.)

 

 

見守られていることの幸せ ( The Happiness by Being Watched ) 

 苦しいときでも、黙って自分を温かい目で見守ってくれる存在があると感ずるだけで、生きていくうえで大きな支えになります。私は仏さまに支えられていると感じていますが、人によっては、それが親であったり、おばさん、恩師、友人であったりするのではないかと思います。                                     

 いずれにしても、私は独り放り出されて生きているのではなく、見守られ、支えられている存在なのです。何かに支えられているという感覚を持てれば、何の支えもなく独りで苦しんでいると思い込んでいた日々とは違い、心穏やかに過ごせるようになるはずです。   

     【 『人生は価値ある一瞬(ひととき)』 大谷 光真  】         

 

 子供は両親に見守られながら成長します。その過程で、見守り、支えてくれる人がいるということは、(私がそうであったように)、どんなに心強く、幸せなことかと実感するでしょう。

 ここで大谷師は「私は仏さまに支えられていると感じています」と言っておられますが、私も同様に感じています。ですので、私にとりましても、               

仏さまが見守り、支えていて下さっていると感じることが「幸せ」なのです。( It can

be said that we are the happiest when we really feel Amida Buddha watch and support us. )