『ありがたい深い話』( Edifying Deep Sermons ) (2)
この世の中の一切のものは、みな無常であり、すべて移り変わるものです。人間の姿も全部移り変わって行きます。きょうの私は、もうあすはありません。何かが変わっています。
人生というのは諸行無常だと得心し、その中にあって永遠に変わらないもの、真のよりどころ、即ち信心を獲得することが肝要です。受け止めねばならぬものから逃れないで、今を生き生きと生き抜いて行かなければなりません。(上市町 真宗大谷派稱念寺住職 土肥秀正)
「きょうの私は、もうあすはありません ( I who exist today will not do tomorrow. )」。人生のはかなさをひしと感じます。信心を獲得(ぎゃくとく)すること、即ち阿弥陀仏の本願に救われることが肝要だと教えられます。本願を聞けば、「生き生きと生き抜いて行ける」からです。