『ありがたい深い話』( Edifying Deep Sermons ) (3)
人の死は、つらく悲しい。だれもが逃れがたい。自分の死は、不安と恐怖と絶望である。それゆえに「教えが必要である。それこそが浄土真宗という仏教である。
親鸞聖人は「生死出づべき道」と教えて下される。不安と恐怖と絶望のふちから解放してくれる。そして死もまた受容させて下される。聖人いわく「娑婆の縁つきて力なく終わるとき彼の土へはまいるべきなり」と。(氷見市 真宗大谷派聞行寺前住職 故・月光明芳)
人の死と真正面から向き合うのが浄土真宗の教え、仏教です。親鸞聖人は「生死出づべき道」つまり、輪廻転生(りんねてんしょう)の迷いの世界から抜け出す道を教えて下さいました。
迷妄の世界から解放されれば、死の不安が解消され、死をもありがたく受け入れることができるのです。( When we are released from the world of reincarnation, we are emancipated from fear against death and can accept it edifyingly. )