「今日一日しかないと思う心を忘れてはならない。まだまだ日があると思うと、どうでもよい欲望が起こり、一日を空しく過ごすようになるから」。これは覚如さまのお言葉である。
【 現代語訳 『 蓮如上人御一代記聞書 』 高松信英 法蔵館 】
「今日しかない」と思う心を忘れないように、と言われます。誰にとっても、明日という日が確実にあるとは、保証されていませんし、一日を空しく過ごすようになるからだとも言われます。正しく道理にかなった言葉です。できるだけ、今日しかないと思う心を忘れないように努めたいものです。