阿弥陀如来の明るい眼は、私たちを育てられる。育てるというのは、私たちの欲望に汚染された心を改めよなどと要求されることなく、広大な目覚めた心とのめぐりあいによって感化されるのである。決してわたしの汚染された心を取り替えて、目覚めた心で新しく作り変えるのではないのだ。
【 現代語訳 『 蓮如上人御一代記聞書 』 高松信英 法蔵館 】
阿弥陀如来は明るい眼によって、私たちを育てられるのだと言われます。決して私たちの汚染された心を取り替えて、目覚めた心で新しく作り変えるのではないのだと。最後の下りは、重く受けとめなければなりません。