お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

To Slander Other Sects(他の宗派の誹謗)

 浄土真宗に熱心なあまり、つい他の宗派の悪口を言いだすと、これはまったく親鸞聖人の教えに反するのです。他の宗派の悪口をいったとたんに、浄土真宗という仏法そのものに対する反逆になってしまいます。だから親鸞聖人でも蓮如上人でも、他の宗派の悪口は一切言っておられません。我々のような愚かな凡夫は、そのままで助けると言われている、如来様の本願を信じるだけで十分でありますと言われただけです。あなたがたの自力聖道門は駄目だなどと非難されたことはありません。ただ、浄土真宗の中におりながら親鸞聖人の教えと違うことを言い出した人びとに対しては別でありまして、切り刻んでもあきたらないというような激しい言葉を蓮如上人は漏らされています。奥州の浄裕の場合がそれで、このことは『御一代記聞書』の中に出ています。そういう人はいわば獅子身中の虫だからです。 
 けれども、他の宗派の攻撃をやればそれは仏法に反することになってしまいます。「みずからわが法を破謗(はぼう)するにあらずや」他の宗派の教えを攻撃することは、とりもなおさず仏法そのものをけがすことになるわけです。この点が、ユダヤ教的な一神教に由来するキリスト教や回教と仏教が一番違うところでしょう。                
  【 『教学は何のためか「歎異抄」第十二条』 大峯顯 百華苑 】         
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 『蓮如上人御一代記聞書(現代語版)』(二四一)には次のように書かれています。   
 「奥州に浄土真宗のみ教えを乱すようなことを説いている人がいるということをお聞きになって、蓮如上人はその人、浄裕を奥州から呼び寄せ、お会いになりました。上人はひどくお腹立ちで、『さてもさても、御開山聖人のみ教えを乱すとは。何と嘆かわしいことか。何と腹立たしいことか』とお𠮟りになり、歯がみをしながら、『切りきざんでも足りないくらいだ』と仰せになりました。ご法義を乱すもののことを『とりわけ嘆かわしい』と仰せになったのです」                                  
 「切りきざんでも足りないくらいだ」とは非常に激しい言葉です。それほど蓮如上人は、真宗の教えを聞いていながら、その教えと違うことを言う人は許せなかったのでしょう。このような人は獅子身中の虫だからだと大峯師は言われます。              
 ところが、他の宗派や宗教を非難することは許されないことだと教えられています。非難攻撃すれば、それは「浄土真宗という仏法そのものに対する反逆になってしまう」からです。 


私たち浄土真宗の信者は、親鸞聖人や蓮如上人の教えに準ずるのみです。        
( We believers in Shin Buddhism have only to follow the teaching of the saints,
Shinran and Rennyo. )