お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

「ああおもしろかった」( “Oh, It was Interesting.” ) 

 「ああおもしろかった」と臨終の際にどこまで言えるかが、限りある生の勝ち負けを決めるものさしだと私自身は思っている。           筑柴哲也         

 あえて「勝ち負け」と言うなら、との但(ただ)し書きをつけて、ジャーナリストはこう書く。社会的な活動も同じで、いくら正しいことに取り組んでいても、「それが苦しげに見えたら」、つまり当人がそれを楽しんでいるのでなければ、共感は集められないと。もちろん、「おもしろさ」の中身は多様であればあるほどよい。『スローライフ』から。     

    【 朝日新聞コラム「折々のことば」  鷲田清一 】            

 

 この文を読み、まず思ったことは、「臨終の際に」とありますから、後生のことを考えての発言であれば、すばらしいに違いないということでした。              

 蓮如上人は、「人界(にんがい)の生はわずかに一旦(いったん)の浮生(ふしょう)なり。後生は永生(ようしょう)の楽果なり」『御文章』(人間の寿命はほんのわずかの間であり、はかない人生である。後生こそ、浄土に往生して無量寿の仏のさとりを得て、末永く楽しむことができるのである)と言っておられます。                  

 現世で阿弥陀仏の救いに遇ってこそ、後生の心配をすることもなく、心から人生を楽しめる身になれるのです。限りある生の勝ち組になれると言ってもいいでしょう。      

 「そういう意味を込めて、「ああおもしろかった」と人生を終えたいものです(Including such meanings, I’d like to end my life saying “Oh, my life was interesting.”)」