お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

娑婆という世界 ( The World of Shaba )

 [ 娑婆 ] 梵語サハー( saha )の音写。忍・堪忍(かんにん)などと漢訳する。釈尊が教化するこの世界のこと。この土の衆生は、内にはもろもろの苦悩を忍んで受け、外には寒・暑・風・雨・などの苦悩を忍んで受け、これらを耐え忍ばねばならないから、忍土・忍界などという。また、聖者(しょうじゃ)も疲労や倦怠をしのんで教化するから、この土を堪忍土という。浄土真宗聖典』註釈版 (pp.1490 ~ 1491より)

 娑婆というこの世は苦もあり、楽もある世ですが、どちらかと言えば苦の方が多いと思われます。堪忍土と呼ばれる所以です。

 仏教では、衆生が善悪の業(ごう)によっておもむき住む六つの迷界、すなわち、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上界を輪廻する」(『広辞苑』)と説かれています。

 ところが、以前, 何回か取り上げましたが、この娑婆に人間として生まれることは、難中の難であるのです。村上和雄氏(筑波大学名誉教授 分子生物学者)によりますと(<2020・6・12>当ブログより引きます)、超天文学的確率で一人の人間が生まれるということです。(具体的には7兆分の1の確率だといいます)。ですので、人間に生まれる確率は限りなくゼロに近いということです。

 娑婆というこの世でしか仏教は聞けないことを考慮しますと、今、この世に生きているチャンスを無駄にしないで、聞法に注力したいものです。( When we consider that we can hear Buddhism only in this world of saha, we should not waste the living chance in this world now, and we would like to do our best in order to hear Buddhism. )