「阿弥陀如来の明るい眼にめぐりあった者は、誰でもまわりから見ればとうとい、素晴らしい人に見える。これは、その人が素晴らしいのではない。私たちの欲望の眼で生活すれば、暗い干からびた毎日しかない。だが、阿弥陀如来の明るい眼をいただいて生活するから、その人の生活が生き生きとしてくるのである。だからいよいよ阿弥陀如来の眼の有り難さをかみしめるがよい」と。
【 現代語訳 『 蓮如上人御一代記聞書 』 高松信英 法蔵館 】
阿弥陀如来の眼をいただいて生活する、即ち阿弥陀如来に救われてからの生活ですから、救われることが一番大切です。救われてこそ、人々の生活が生き生きしてくるのですね。