とげとげしてはいないか(Acrid )
阿弥陀如来の明るい眼にめぐりあったならば、道を求める仲間たちを言葉荒く罵(ののし)るなどということはありえない。心は和らいでくるはずだ。阿弥陀如来の眼には、めぐりあうものは心柔軟になるという働きがある。阿弥陀如来の眼に背を向けるならば、何でも俺が、私がというように、自己中心的になり、言葉も荒くなり、争いも起きるのだ。何と浅ましいことであろうか。よくよく気をつけるがよい。
【 現代語訳『 蓮如上人御一代記聞書 』 高松信英 法蔵館 】
阿弥陀如来の眼には、めぐりあうものは心柔軟になるという働きがあると言われます。反対に阿弥陀如来の眼に背を向けるならば、とげとげしくなるのは必然的なことです。このことをわきまえて、とげとげしてはいないか、十二分に気をつけるべきだと教示されています。