山科本願寺の、南殿に面した御縁に腰掛けられて、蓮如さまは、「思っていたことと現実と全く違う、と、いうことの代表は、極楽浄土に生まれてみてのことである。迷いの世界にあって、極楽は有り難い所、尊い所と、思っているようなものは、たいしたことではない。阿弥陀如来の極楽浄土に生まれての喜びは、到底この世の言葉で言い表すことなどできない喜びなのだ」と、教えられた。
【 現代語訳 『 蓮如上人御一代記聞書 』 高松信英 法蔵館 】
「阿弥陀如来の極楽浄土に生まれての喜びは、到底この世の言葉で言い表すことなどできない喜びなのだ」と、教えられましたが、全くその通りだと言わねばなりません。