お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The Five Miraculous Powers(五神通)

 極楽に生まれた人たちは、 仏の特徴である三十二の肉体的特相を完全にそなえ、姿形がとても美しく整っていて、この世界には比べるものがありません。(途中省略)  
 また、この国の人たちは、すべて五種類の神通力をそなえ、そのすぐれた働きは推測できないほどで、思いのままに何でもできるのです。たとえば、十方にある世界の姿を見ようとすれば、一歩も歩まずに見ることができますし、十方世界の人々の声を聞こうと思えば、座ったままで聞くことができるのです。過去世におけるすべてのことは、今日の出来事のように知っていますし、六つの迷いの世界に住んでいる者の心の中も、きれいな鏡に影像を映したようによくわかります。無数にある仏の国々を、極めて短い距離にあるごとくに自由に往き来し、空間的には何千億の国の、時間的には、何千億年のあいだにわたるありさまを、一瞬のうちに自由に知ることができ、また行くことができます。 
 人間世界の人の中で、三十二の仏の身体的特徴の中のたった一つでも、また、五つの神通力の中のたった一つの神通力でも、得た人がいるでしょうか。(途中省略)  
 それに比べると、極楽世界の住人は、一人だって前述の特質や力を持たない者はいません。別にこういった特質を得るためのよい行為を、過去何億年間のうちに実践したわけでも、四種のすぐれた修行法によって神通力を得るための原因を作ったわけでもないのに、こういった功徳を得るのは、それらが、この国に生まれた人が自然に得ることのできる果報だからなのです。何と楽しいことではありませんか(以上の文の多くは、『大無量寿経』や『平等覚経』等によりました)。                              
   【 「源信『往生要集』」 花山勝友・訳  徳間書店  】


  極楽世界の仏様の様子がよく分かります。仏様には身体的なすぐれた特徴と、神通力が備わっているので、その国の主である阿弥陀様が衆生を助けるために、宇宙の森羅万象の上に化現され、自由自在にご活躍される理由が納得できます。また、凡夫の心の中も「きれいな鏡に影像を映したようによくわかります」と書かれていることから、仏様は、私の心をいつもお見通しであると聞かせて頂いている理由も、とてもよくわかります。   
 文中に、「すべて五種類の神通力をそなえ、そのすぐれた働きは憶測できないほどであります」とありますが、凡夫の目からは全く不思議なこととしか映りません。しかし、これらは経典に説かれていることであり、お釈迦様の教えておられることですから、真実であると真受けにできます。  
 また、極楽世界の人たちが、このようなすぐれた特徴や神通力を得るための原因を作ったわけでもないのに、このような功徳を得るのは、「この国に生まれた人が自然に得ることのできる果報なのです」と、述べられています。全く阿弥陀さまの一人働きによって、浄土に生まれることができ、その結果このような果報を得ることができるのですから、ただただ「南無阿弥陀仏」とお礼を申し上げる以外にありません。

My impression:
All Buddhas possess the great physical characteristics and five miraculous powers.
Therefore Amida Buddha, the owner of the Pure Land, can be kaleidoscopically active
in the universe to save sentient beings. Also, the Buddha can see through my mind
and know the things I am thinking as if they were reflected in a transparent mirror.
What is mentioned above is the teaching by Sakyamuni. So I can wholly believe it
without doubt.