中秋の名月 ( The Harvest Moon )
今月の13日は中秋の名月でした。晴れた夜空に浮かぶ満月が、こうこうと辺りを照らしていました。自ずと「月かげのいたらぬさとはなけれども ながむる人のこころにぞすむ(法然上人)」という歌が思い浮かびました。
月の光は辺り一面を隅々まで照らしますが、眺めない人には見えません。その光は眺める人の心の中にこそ澄み渡るのです。
同じように、阿弥陀仏の光明は十方世界を照らしていますが、その光に気づかない人には見えません。しかし、光明に気づいた人の心にはさわやかに照り渡ります。
法然上人は、月の光から阿弥陀仏の光明を思い浮かべられました。歌が心地よく響いてきます。
心が和み、そして洗われるような中秋の名月でした。( I felt as if the harvest moon softened and refreshed my mind. )