お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The Advantages of Blind Passions(煩悩の利点)

 「煩悩」の意味として辞書には、「衆生の心身を煩わし悩ませる一切の妄念」とあります。この煩悩に関して、ある真宗学者は次のように言っています。「どなたのものかは不明なのですが、『煩悩を喜びにする念仏者』というのがあります。浄土真宗では、煩悩を要らないものにして無くそうとするのではなく、反対に喜びといいますか、味わいの糧(かて)といいますか、自力の廃(すた)る要素が煩悩であり、他力に帰せしめられるものも煩悩であると味わわれているのです」。                            
 また大峯師も自著の中で、『歎異抄』第九条の「しかるに仏しろしめして、煩悩具足の凡夫と仰せられたることなれば、他力の悲願はかくのごとし、われらがためなりとしられて、いよいよたのもしくおぼゆるなり」の部分を、「私たちは煩悩があるから助かるのである」と説明されています。                               
 煩悩で苦しむ凡夫だからこそ、そして煩悩があるからこそ、阿弥陀仏は私たちを助けずにはおかないという願を立てられました。即ち私たちの側からすれば、煩悩があるから助かるのですから、煩悩があって返って良かったと捉えることができます。そして助けられたなら、無碍の一道という煩悩が障りにならない道を進ませて頂き、煩悩は喜びの種になってしまうのですから、こういう点でも煩悩があって良かったと捉えることもできるでしょう。                


Blind passions(煩悩):
A comprehensive term descriptive of all the forces, conscious and inconscious, that
propel unenlightened persons to think , feel, act, and speak __ whether in happiness
or in sorrow __ in such a way as to cause uneasiness, frustration, torment, pain and
sorrow mentally, emotionally, spiritually, and even physically for themselves and
others.