The Brilliance of Life(命の輝き)
八月も終わりに近づき、夏の終わりに鳴く蝉、ツクツクボウシの鳴き声がひときわ大きく響きます。また、いつの間にか、コオロギを初めとする虫たちの声が、あちこちの草むらを埋め尽くしつつあります。ずいぶん多いようですが、一体何種類の虫が鳴いているのでしょう。せいぜい私にわかるのは、数種類にすぎません。それも子供の頃に習った童謡、「虫の声」の次の歌詞があるからです。
(1)あれマツムシが鳴いている ちんちろちんちろちんちろりん
あれスズムシも泣き出した りんりんりんりんりいんりん
秋の夜長を鳴き通す ああおもしろい虫の声
(2)きりきりきりきりキリギリス がちゃがちゃがちゃがちゃクツワムシ
あとからウマオイおいついて ちょんちょんちょんちょんすいっちょん
秋の夜長を鳴き通す ああおもしろい虫の声
お盆の頃までは、連日のように猛暑日だったのに、今は何となく秋の気配が感じられます。往く夏を惜しむように懸命に鳴くツクツクボウシ、来る秋を謳歌するように鳴き交わす草むらの虫たち。
季節の移ろいに、ちょっとした寂しさを感じながらも、私は虫たちの元気あふれる鳴き声に命の輝きを感じています。
( Though I feel a little loneliness in the changes of the seasons, I feel the brilliance of
the insects’ lives in their songs. )