お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

A Thousand Winds(千の風になって)

   千の風になって 原詩(英語)作詞:不詳              
           日本語作詞・作曲:新井満                  
 私のお墓の前で 泣かないでください                  
 そこに私はいません                          
 眠ってなんかいません                         
 千の風に 千の風になって                       
 あの大きな空を 吹きわたっています                       

 秋には光になって 畑にふりそそぐ                   
 冬はダイヤのように きらめく雪になる                 
 朝は鳥になって あなたを目覚めさせる                 
 夜は星になって あなたを見守る                         

 私のお墓の前で 泣かないでください                  
 そこに私はいません                          
 死んでなんかいません                         
 千の風に 千の風になって                       
 あの大きな空を 吹きわたっています                       

 千の風に 千の風になって                       
 あの大きな空を 吹きわたっています                  
 あの大きな空を 吹きわたっています                       

 『千の風になって』(A Thousand Winds)の原詩である「Do not stand at my

grave and weep」は、アメリカ女性メアリー・フライの作品であるとする説が有力だそうですが、諸説あり、確実な説はないそうです。           
 このことはさておき、この歌は、仏法の立場からすると、仏さまの還相回向の働きに当てはまると思います。死んだ人は、お墓の中になんかいないというのは当然のことですが、世間では、まだまだそうは思えない人たちも多いのではないかと思います。        
 親鸞聖人は「御臨末の御書」に、「我が歳きはまりて、安養浄土に還帰すといふとも、和歌の浦曲の片男浪の寄せかけ寄せかけ帰らんに同じ。一人居て喜ばは二人と思ふべし、二人居て喜ばは三人と思ふべし、その一人は親鸞なり」と言われました。聖人がお墓になんかおられない証拠です。            
 「千の風になって吹きわたっている」とは、とても抽象的な表現ですが、還相回向の人たちが私たちの周りに、いろんな姿になって出現されている、と捉えることができるでしょう。  

※参照 http://d.hatena.ne.jp/miko415/20120731
                 (浄土の慈悲)


 因みに、原詩、英語版は次のようです。                 
A Thousand Winds千の風になって)        
Do not stand at my grave and cry;(私のお墓の前で泣かないで下さい)   
I am not there, I do not sleep.(私はそこにはいません。私は眠りません) 


I am a thousand winds that blow.(私は吹きわたる千の風)        
I am the diamond glints on snow.(私は雪の上のダイヤモンドのきらめき) 
I am the sunlight on ripened grain.(私は豊かに実った穀物にそそぐ陽光) 
I am the gentle autumn’s rain.(私は穏やかな秋の雨)                

When you awaken in the morning’s hush,                 
         (あなたが朝の静けさの中で目覚める時)        
I am the swift uplifting rush(私はさわさわと吹く爽快な風になって)   
Of quiet birds in circled flight.                    
        (弧を描いて飛ぶ静かな鳥たちとともにいます)      
I am the soft stars that shine at night.(私は夜に輝く優しい星)          


Do not stand at my grave and cry;(私のお墓の前で泣かないで下さい)   
I am not there, I did not die.                     
       (私はそこにはいません。私は死ななかったのです)