お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

Looking Back on This Year(今年を振り返って)

 この一年を振り返ってみると、いろんなことがありましたが、私の中では特に、二つのことが気になりました。                    
 一つは、気象に関することです。「降れば必ず土砂降り」という諺がありますが、昨今は、「土砂降り」が「豪雨」に変わった感さえします。そして、豪雨と聞いてもあまり驚かなくなってきました。豪雨は地球温暖化が原因だといわれますが、現在、この温暖化に関して‘ハイエイタス(hiatus)’という言葉が登場してきました。これは、「温暖化が横ばいで、停滞している状態」をいうそうです。つまり、温暖化がこれから一定期間続くことが予想されます。このような状態からかんがみると、異常気象といわれる集中豪雨や、竜巻などの突発的現象が、頻繁に、しかもいつ起きてもおかしくありません。              

 もう一つは、世情に関することです。報道によれば、現在、世界では戦争などによって6000万人を大幅に超える難民や国内避難民が発生しているそうです。この数を、現在約1億2700万人といわれる日本の人口と比較すれば、約5割、半分にも相当します。    

 このような天災や人災は、減少するどころか、今後ますます増大するように思えてなりません。杞憂に終わってくれればいいのですが、残念ながら無理な相談のように思います。 


 冷静に考えてみれば、人生は実に不安に満ちています。だからこそ、なおさら思うことがあります。もし仏教が無かったら、もし真宗が無かったら、もし阿弥陀さまがおられなかったら、もし浄土が無かったら、もし念仏が無かったら…..と。    
 でも、幸いにも、この思いはいつも杞憂に終わってくれます。そして次の歌が、私に生きる喜びを与えてくれるのです。                           

 み仏のみ名を称えるわが声は わが声ながら尊かりけり(甲斐和里子)   
( My voice with which I intone the Name of the Buddha sounds venerable
though it is my own voice. )


 一年を、念仏で締めくくれる身に感謝、です。