お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

Birds Drawing My Interest(興味を引かれる鳥)(2)

 夜が白々と明ける頃、カン高い鳥の鳴き声が聞こえてくることがあります。雉(きじ)です。まず、雉の特徴として挙げられるのは、雄の雉の美麗ともいえる姿です。雌より一回り体が大きく、真っ赤な赤い顔に、体全体が暗緑色の光沢のある羽で覆われていて、はっとするほどきれいです。それに引きかえ雌は淡褐色で目立たず、同じ雉なのだろうかと思うほど平凡です。                                    


 次に挙げられる特徴は、その鳴き声です。書物などによりますと、鳴き方は「ケーン ケーン」と鳴くと書かれていますが、私には、「カーッ カーッ」、あるいは「カカーッ カカーッ」と、とてもけたたましく聞こえます。道理で「蛇食うときけば恐ろし雉の声」とか、「雉も鳴かずば撃たれまい(無用のことを言わなければ禍を招かないですむことのたとえ)」[広辞苑] などと歌われているのもうなずけます。                   
 また、「雉の隠れ」という言葉もあります。(雉が頭だけを草中に隠して尾を隠さないこと。一部分だけ隠して、他の部分の現れているのに気づかない意。頭隠して尻隠さず。雉の草隠れ)[広辞苑]。                                  
 このような雉の行為からは、なんだかおつむの幼稚さを感じてしまいます。      


 ところで、同じキジ科に属する鳥にクジャクがいます。きれいな羽の持ち主ですが、雄と雌とでは、雉ほどの差はありませんが、やはり雄の方がきれいです。その美しさは誰もが知るところですが、意外にクジャクの鳴き声を知る人は少ないのではないでしょうか。   
 そこで、知っている人に聞いてみることにします。                 
How does the peafowl cry in English?(クジャクは英語でどう鳴きますか?)      
 するとその人は答えてくれるでしょう。                      
It goes "meow." (ミアウ(にゃあ〜おぅ)と鳴きます)                   
 因みに猫は英語で meow(ミアウ)と鳴きますから、クジャクは猫のような鳴き方をするのですね。あるテレビ番組を見ていて知ったことですが、予想外の鳴き声に驚きました。 


 これら二羽の鳥に代表されますように、一般に動物の世界では、雌より雄の方がきれいだといわれます。ちょっと余談ですが、これは人間にも当てはまるのではないか、と常々思ってきました。女性は化粧したり着飾ったりして、一見きれいに見えますが、生まれながらのスッピンで、着飾らない姿を男性と比較すれば、男性の方がきれいなのでは…. と。   


 余談はさておき、前回も書きましたが、私たちは、他の生き物と共通するところがあり、何かとかかわり合って生きています。つきつめれば、親鸞聖人の仰せの通り、人間も動物も世々生々の父母兄弟であるのです。ですから、究極的な願いは、これらの生き物が次の生では人間界に生まれ、仏縁を結び、迷いの世界から抜け出だしてくれることです。