Superstition(迷信)
Friday, Sept. 16, 1966
Birth rate plummets due to superstition
The birth rate in Japan went down by as much as 27 percent this year because
of the superstition that girls born this year are “undesirable.”
This was revealed by a survey completed recently by the Health and Welfare
Ministry on the birth rate for the first six months of this year.
The year 1966 in Japan is a year of hinoeuma, according to the sexagenary cycle.
Hinoe means “the elder brother of fire” and uma is the horse in the zodiacal cycle.
(The Japan Times On Sunday)
(訳)
1966年9月16日(金)
迷信による出生率の激減
日本の出生率は、今年生まれの女子は(世の人が嫌い)望ましくないという迷信により、27%も落ち込んだ。
これは、今年上半期の出生率に関して、厚生省が最近行った調査で明らかになったものである。
日本では1966年という年は、60年の周期で巡ってくる丙午(ひのえうま)に当たる。丙(ひのえ)は火の兄を意味し、午(うま)は十二支における馬のことである。
(ジャパンタイムズ オン・サンディ)
この新聞記事は、50年前のオン・サンディ紙に掲載されたもので、しかも迷信に関したものだったので興味を引かれ、冒頭部分だけですが取り上げました。上記に続く記事の大まかな内容は次のようです。「今(1966年)から約200年前には、丙午の年に生まれた女の人は火のように激しい気性の持ち主で、夫を殺してしまうと信じられていた。前回(60年前)の丙午の年だった1906年と比べると、今年(1966年)の出生数は50万人から60万人少なくなるだろうと予測される。次回の丙午に当たる2026年にはどうだろうか。未だに迷信は根強く息づいているだろうか」。
私も(10年後の)2026年の結果には興味があります。はたして1966年に比べて出生数は減少しているでしょうか。言いかえれば、ますます迷信を信じる人が増えているということでしょうか。このようなことを考えますと、親鸞聖人の歌が思い出されます。
<かなしきかなや道俗の 良時・吉日えらばしめ
天神・地祇をあがめつつ 卜占・祭祀つとめとす(正像末和讃)>
親鸞聖人は、日の良し悪しなどの迷信を厳しく廃されました。誰もが聖人の姿勢に見習いたいもの、と思います。