お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

The Moderns’ World Outlook(現代人の世界観)

 朝日新聞(2016年9月17日付)の読者モニターへのアンケートをもとに行った(ある企画での)調査結果が目を引きました。アンケートの質問は、「生まれ変わりを信じますか?」というもので、回答者数は1809人。その内訳は、「はい」と答えた人が32%、「いいえ」と答えた人は68%でした。                              
 特に興味深かったのは、「いいえ」と答えた人の「その理由」です。多い順に並べますと、「科学的に証明できない」「人生は一度きり」「宗教的フィクション」「信じている人はうさん臭い」「単なるファンタジー」「あまりに荒唐無稽」「信じている人を知らない」「人を惑わす有害な言説」でした。                              
 また、「霊魂は不滅だと思いますか?」という問いには、「はい」が30%、「いいえ」が70%でした。                                     


 仏教の観点からみますと、信じ難いほどの結果です。( From the viewpoint
of Buddhism, the result of the questionnaire is almost unbelievable to me. )


 「あまりに荒唐無稽」と答えている人には、この言葉をこのままお返ししたいほどですが、現代人の多くの世界観は、「この世」だけであることがよくわかります。         
 ところで、御文章一帖十通には、「人間はただ夢幻(ゆめまぼろし)のあひだのことなり、後生こそまことに永生(ようしょう)の楽果なりとおもひとりて、人間は五十年百年のうちのたのしみなり、後生こそ一大事なりとおもひて….. 」と書かれていますように、後生(あの世)こそ大事であることが教えられています。当然のことながら、後生を抜きにしては仏教は考えられません。現代人の世界観を変えるには、仏教の存在が欠かせないですし、その普及が強く求められるといわねばなりません。