Change(変化)
「してあげる世界」から「させていただく世界」へ (東井義雄)
(ほのぼのカレンダー ういず仏教文化研究会編集)<7月のことば>より
「してあげる」と考えますと、「自分の力でしてあげる」になり、「させていただく」と考えますと、「阿弥陀さまのお計らい(お力)によって、させていただく」となるでしょう。ですから、「してあげる世界」は自力であり、「させていただく世界は」他力だと考えられます。
阿弥陀如来に帰して信心の定まった人たちの心には変化が生じます。阿弥陀如来のお計らいによって、「してあげる」から「させていただく」へと自ずと導かれているからと言えるでしょう。
以下の文は、このような「阿弥陀如来の(他力の)お計らい」というものを、わかりやすく教示されている蓮如上人の言葉です。
「弥陀におまかせする信心も、また、尊いことだ、ありがたいことだと喜んで念仏する心も、すべて弥陀よりお与えくださるのであるから、私たちがああしようかこうしようかと計らって念仏するのは自力であり、だから退けられるのである」(『蓮如上人御一代記聞書』[三六] より)
“From the world in which we will do things for others” to “the world in which we
would like to ( let ourselves ) do things for others”
( 「してあげる世界」から「させていただく世界」へ )