お慈悲のままに

日々、思ったことを綴っていきます~(ちょっと英語もまじえて)。私の趣味は‘英語を楽しむこと’です。その一環として少し英語を取り入れることにしました。

Questions(質問)

 前に当ブログでも取り上げたことのある(天台宗阿闍梨)の酒井雄哉さかいゆうさい)氏は自著の『続・一日一生』の中で「死後の世界、地獄や極楽は存在するのか」について、このように書かれています。                            
 「死んだらどうなるんだろう。ぼくはやっぱり命の動きは止まらないで、そういう営みが続いていくじゃないかと思うんだよ」、「輪廻転生はあるかはわからないけどね・・・・いつの日か訪れる死も、肉体は消えてなくなっても、どこかで姿形が違っても、やがて宇宙の中に溶けこんで、同じことをくるくるくるくるやっていくんじゃないのかね」。       
 また次はある人から、亡くなった身内について「ちゃんと極楽に行けたでしょうか」と尋ねられたときの回答です。「『わかんないけど、極楽行ってんじゃないの?』地獄も極楽も、おそらく行った人もいないし聞いた人もいないしね。極楽があると思えばあると信じればいいんだもんね」。                                 


 故酒井氏は厳しい「千日回峰行」を二度満行した人です。二度も満行した人は、記録の残る400年間でも三人しかいないと言われますから、「生き仏」とまで呼ばれた人です。これほどの人なので、天台宗という聖道門では、死後などについてどのように教えられているのか疑問をもったので、調べてみた次第です。浄土門で教える内容とは違うことがわかりました。死後の世界、地獄、極楽の存在をはっきり教える浄土門と、そうでない聖道門とでは、教えが違うのは当然といえば当然ですが・・・・。                  


 私の尊敬する今は亡き大峯顯師にかつて「聖道門の人たちのことをどう思われますか」と尋ねたことがあるのですが、ただ一言、「かわいそうだね( I feel pity for
them. ) 」と言われたことがとても印象深く残っています。                      


 http://d.hatena.ne.jp/miko415/20170204 (修行 (2) )