The Pure Land of Light(光の浄土)
浄土は、無量の光に満ちあふれた世界。如来の智慧が光となって耀き、限りなくはたらき続けるさとりの世界である。
親鸞聖人は、阿弥陀如来の浄土をお示しになり、
無量光明土なり
と仰せになる。
如来の浄土へ生まれるならば、その光のはたらきにより、いかなる煩悩も浄土と同じさとりの功徳へと変えられる。それはあたかも、海へと流れ込む川の水が、すべて一味の海潮(うしお)となるような、広大なるはたらきである。
念仏の教えをいただく者は、限りない光の浄土へ生まれ、この上ない利益(りやく)を恵まれるのである。
【『拝読 浄土真宗のみ教え』 編集委員会 本願寺出版社】
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上記には「如来の智慧が光となって耀き」とあります。
『大無量寿経』には、次のように書かれた件があります。「またいろいろな宝でできた蓮の花がいたるところに咲いており、それぞれの花には百千億の花びらがある。 (略) それらは鮮やかに輝いて、太陽や月よりもなお明るい。それぞれの花の中から三十六百千億の光が放たれ、それぞれの光の中から三十六百千億の仏がたが現れる。そのお体は金色に輝いて、お姿はことのほかすぐれておいでになる。この仏がたがまたそれぞれ百千の光を放ち、ひろくすべてのもののためにすぐれた教えをお説きになり、数限りない人々に仏のさとりの道を歩ませてくださるのである」。
『大無量寿経』に書かれているほんの一部と言っても過言ではない浄土の描写ですが、正に浄土は、如来の智慧の浄土とも表現できるでしょう。光の浄土と言われる所以です。
The Pure Land is the land of immeasurable light.
(無量光明土なり)